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2007.06.01 Friday

現代文(小説):すくい取り、見逃さない読み〜マーキング

センター現代文[評論/小説]と小論文について書いているこのブログ
だが、このところ小論文についての書き込みが続いてしまった。新しい
月を迎え現代文読解トレーニングスタートの好機に、受験現代文[評論]
につづいて受験現代文[小説]について書き継いでみよう。

小説は、評論とは異なる読み方や読みの精度が要求される。これは文学
的文章と論理的文章というジャンルの違いから理解しやすいことと思う。
厄介なのはその上に一般の小説の読みと受験の小説の読みが異なる点だ。
この点を区別しないで取り組むために隘路(あいろ)に入り込んで抜け
きれずに苦しむ受験生が多い。意識して読み方や着眼点を切りかえて取
り組む必要がある。(ちなみに、選択肢の正解選択の規準と観点も、小
説と評論では異なる。これも文章の本質的な差異から導き出される選択
肢の差異から当然に生まれることなのだが、この点も意識せずに漫然と
解くために、伸び悩む受験生が多い。ここでは主題からずれるので述べ
ないが心されたし)

「神は細部に宿る」

出会いと別れ(恋愛や慕う人との生別・死別)が典型的な小説のモチー
フといえるだろう。さまざまな状況や人間関係の中での、人間の能動・
受動、作為・不作為、それに伴う感情のうねりが小説で描かれ、行間や
余韻も含めて、人間の切なさや愛しさや醜さや気高さや、生の多様な様
相のエッセンスをあぶりだす。

書き上げられた作品はその瞬間に作者の手を離れ、読者のものとなる。
読者は自分の人生、経験、感性の導くままに自分の読みをし、自分なり
の感興を得る。同じ作品も、読み手の年齢が増し経験が増えるなかで、
その味わいは変化する。読み手が自分で思いを広げて自由に読み味わっ
てよいのが本来の(一般の)小説である。

しかし、受験の小説はこれとは大きく異なる性質を負わされている。
(この続きは、メールマガジン<とみながのワードマーキング読解>
 で取り上げていくことにしよう。来週発行します)

 ---------------

いよいよ読解トレーニングの本格化の季節を迎えた。読解スキルを磨い
て実りある時を手にしてほしい。
コメント
とみなが先生の小説に対する考え方、すごく期待しています。
  • inderweltsein
  • 2007.06.04 Monday 12:12
コメント、有り難うございます。
これからもマイペースで思うところを書いていきます。
楽しんでいただけたら幸いです。
  • @とみなが
  • 2007.06.05 Tuesday 20:42
息抜き用ブログ「悠々として急げ」の6月27日版に少し書いてみました。よかったらお読みください。
http://kokugo.jugem.cc/
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